メンテナンスについて
メンテナンスとは
アルミニウム建材は通常の使用状態では腐食に強く、長期間使用できるものです。ところが、まれに腐食事例が報告されています。その原因としては、大気中のホコリやばい煙、金属微粉、亜硫酸ガスや塩素ガス等の排気ガス、海岸地帯の塩分等があげられます。これらの腐食因子の堆積量は、公害による環境の汚染度に比例して増加しますから、アルミニウム建材はかなりきびしい条件下にさらされていることになり、腐食が発生する要因となっています。アルミニウム建材は、多少の腐食が発生した場合でも、実用上、その機能が損なわれることはありませんし、外観上も目立ちません。しかし、腐食の発生を抑え、当初の美観を長期間保つためには、汚れの程度と環境に応じた適切な手入れ、つまり、メンテナンスを定期的に行う必要があります。
メンテナンスの方法
掃除をする際は、アルミニウム建材の汚れの程度や表面の種類によって、それに適した洗剤や清掃方法を選ぶことが大切です。なお、実施にあたっては次の点に注意してください。
- 清掃用具として、ワイヤブラシ、スチール、金ベラ等は使用しないでください。また、清掃時に、小石や砂、金属片が用具に付着していると、アルミニウム建材を傷つけることがあります。特に塗膜の場合は、アルマイトより軟質なので注意が必要です。
- 酸性またはアルカリ性の洗剤(たとえば塩酸、硝酸、タイル洗浄剤、カセイソーダー等)は、一時的に汚れがよくとれるように見えますが、腐食や変色を起こしますので使用を避けてください。
- 市販のクリーナーの中には、アルミニウムを腐食させるものがありますから注意してください。
- 清掃は、圧延または押し出し方向により行うと仕上りがきれいです。
- 水溶性洗剤の使用後は充分に水洗いを行い、乾いた布で水分をふきとってください。
このように、使用する洗剤や清掃用具、清掃方法は、アルミニウム建材の表面処理方法、または形状によって異なります。したがって、汚れの一部を試験的に清掃し、清掃後の表面状態に異常がないこと、および洗剤の効果を確認したうえで、もっとも有効な方法を選ぶ必要があります。
メンテナンスの時期と頻度
アルミニウム建材の表面の汚れが軽いうちに清掃するようにすれば、清掃作業そのものが簡単で、費用も少なくてすみます。しかし、長期間清掃しないで放置しておきますと、表面に付着した汚れが、やがて腐食へと進行します。こうなると、清掃しただけではきれいにならず、補修の必要が出てくることもあり、費用も多くかかることになります。
-
清掃の頻度
汚れの程度、および立地条件によっても異なりますが、下表を参考にしながら、一応の目安を立ててください。 - 清掃の時期
その効果、および作業環境の点から考えて、暖房シーズンの終わる初夏、または台風シーズンの終わる秋頃が適当といえます。
| 汚染程度 | ホコリ、海塩粒子等が 付着している |
ホコリ、海塩粒子 石油ピッチ等が 付着している |
干渉色や変色して 見える場合 |
|||
| 手入れ | A;水洗い | B;洗剤洗い | C;研磨性洗浄 | |||
| 環 境 |
臨海工業地帯 | クリヤ塗装 | − | 1年に1回 | − | |
| 電解着色 | − | 1年に1回 | 4〜6年に1回 | |||
| 塗装 | − | 1年に1回 | 4〜6年に1回 | |||
| 工業、商業、 温泉地域 |
表 面 処 理 |
クリヤ塗装 | 1年に1回 | 3年に1回 | − | |
| 電解着色 | 1年に1回 | 3年に1回 | 6〜8年に1回 | |||
| 塗装 | 1年に1回 | 2年に1回 | 4〜8年に1回 | |||
| 海浜、田園、 山間地域 |
クリヤ塗装 | − | 2年に1回 | − | ||
| 電解着色 | 2年に1回 | 4年に1回 | 6〜8年に1回 | |||
| 塗装 | 2年に1回 | 4年に1回 | 6〜8年に1回 |
注1.手入れは、A→B→Cの順位で行います。
注2.重複する年度には1種類のみとし、C→B→Aの順位で優先します。
注3.本表は、おおよその見当を記したものですので、実状にあわせて頻度を増減させる必要があります。

